デング熱の感染者が拡大していますね。
8月31日には、横浜市と新潟県で計3人の男女が
デング熱に感染した疑いあり、と報道されました。
3人共やはり代々木公園付近で蚊に刺されたようです。
9月1日には、6都県の19人にデング熱の感染を
確認したようです。
容体はおおむね安定しているそうです。
現在までに22人の感染者が出ていますが、原因は?
というと、厚労省では1人の感染者を刺した複数の蚊が
公園付近を訪れた人たちを刺した、とみています。
急に涼しくなって、もう秋の気配が漂っていますが
日中はまだ日差しが暑く、草の茂みに入ると
やぶ蚊が潜んでいます。
日本での感染源となっている”ヒトスジシマカ”
これって”やぶ蚊”の事なんですね。
蚊に刺されやすい人って、よくいいますが
蚊に刺されやすい血液型別の実験結果がありました。
1972年にイギリスの研究者が吸血したガンビアハマダラカ
(マラリアを媒介する蚊)の腸内の血液を調べたところ
ABO式血液型のO>B>AB>Aの順に多く刺されたという結果でした。
別の日本人が試した、ヒトスジシマカ(日本で昼間に刺す普通の蚊)
を使って腕にとまった蚊を調査する方法で
同様の結果(O>B>AB>A)が出たといっています。
結論として、O型はA型より蚊に刺されやすい、と言えますね。
ところでデング熱の潜伏期間はどれくらいなんでしょう?
厚労省では、蚊に刺されてから3~7日程度で
高熱が出れば、早めに医療機関を受診するように
呼びかけています。
また、医療機関に対しても、デング熱の診療マニュアルを
配布する方針だと言うことです。
季節の終わりに刺す蚊は、昔から”哀れ蚊”と言って
夏をすぎてもまだ弱りながらも生きている蚊の事を
いいますが
今までなら「可哀想だから、少しくらい
刺されてもいいか」って思っていましたが
これからは要注意ですね。
過去のデング熱について、専門家によると
国内の感染を確認したのは約70年ぶりだそうですが
実は過去にも感染者がいた可能性があるようです。
というのは、今までも海外で感染して国内で発症する例は
年に200件ほどあるそうですが
その一方で、発生国への渡航歴のない患者さんに対しては
デング熱の検査はしないのが通常だったようです。
2010年頃から東南アジアでデング熱が流行し始め
それにともなって旅行客も増えていったので
おそらく検査をしていない感染者は
毎年出ていたのでは?と推測しています。
前の記事にも書きましたが、感染しても
高熱や発疹の症状が出る人は10~50%で
そのうちで重症化する人は1~5%程度ですので
悪くなる可能性は低いと思って良いでしょう。
どちらにしても、季節終わりの蚊に刺されると
あとがとてもかゆいので、予防にこしたことは
ないですね。