古河電池と凸版印刷のマグボックスでスマホ充電30回!

話題

古河電池と凸版印刷(とっぱんいんさつ)が共同開発した
「マグボックス」という、非常用のマグネシウム空気電池の
発表がありました。

そもそもの開発動機となったのは
福島県いわき市の立地企業であった古川電池が
災害時の携帯機器の電池切れによって、情報が遮断されるのが
重要な問題のひとつだと考えていた所から、だとか。

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震災時の「何が本当に必要だったのか?」という経験を活かして
避難所などに設置して、簡単に多くの携帯機器へ充電できる電源を
と、凸版印刷と共に開発してきたそうです。

マグボックス画像

マグネシウム空気電池の仕組みを簡単に説明すると
マグネシウムを負極に、空気中の酸素を正極の物質として
水や海水を入れて、化学反応を利用して発電させる電池です。

容量が大きくて、なおかつ長期間の保存が可能で
非常時には水を入れるだけで、携帯機器に充電することができる。

これって今までの災害時に本当に必要とされた物ですね。

負極に使われているマグネシウムは、塩水に溶けやすく、
原子が放出する電子の量も多いため、発電効率も大きく

また正極の酸素に使われる触媒も、高価で希少なレアメタルや
プラチナを使う代わりに、独自技術で開発した触媒を使うことで
コスト削減を実現させたそうです。

それと同時に、外部の空気を取り入れつつ、水密構造を保ち
そして電解液を漏れにくくして大容量に、という難問を
古河電池と凸版印刷は、既存技術を融合させて実現しました。

そして環境にも配慮して、使い捨て電池として
使用後の廃棄が簡単に出来るように環境に配慮した
紙製容器を使っています。

本体には、USBタイプの出力端子を2個装備していて
驚くことに、スマートフォンを最大30回も
充電できるということです。

今の予定では、12月中旬の発売予定で
主に県市町村など地方自治体向けに販売していくそうです。

非常時でなくても、家庭に一つあれば重宝すると思いますね。
一般発売が待ち遠しいです。

 

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