けん玉再ブームの火付け役はだれ?

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けん玉発祥の地は広島県廿日市市(はつかいちし)です。

大正7年(1918)1に江草濱次氏が
けん玉に受け皿を取り付けた新型「日月ボール」を考案して
実用新案として登録しました。

大正10年には廿日市のろくろ木工場で、けん玉づくりが始まりました。

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昭和の初め頃まで、けん玉ブームは続きましたが
戦争時期に一時製造が中断され
戦後は観光ブームにあやかって土産用として
全国の観光地に進出しました。

廿日市でのけん玉製造業者は6社ほどでした。

全国シェアの40%をも占めていた廿日市市のけん玉製造ですが
昭和50年以降は需要も少なくなり、製造業者も撤退していきました。

平成になってからは、平成10年に皆無となっていた製造所も
平成12年に場所を移して、廿日市市産業振興公社によって
けん玉発祥の地で2年ぶりに再開を果たしました。

今そのけん玉が、アメリカからの逆輸入によって
再ブームが起きようとしています。

きっかけは、米国人の若者が日本からけん玉を持ち帰ったことで
米国国内で人気となり、日本に逆輸入されたことからです。

けん玉のルーツといわれているフランスのビルボケ

子どもをはじめ、貴族や上流階級の人々にも16世紀頃から広く浸透し
国王アンリ3世も愛好したという記録も残っています。

今の所けん玉のルーツは、ビルボケであるというのが
一般的な説だといわれています。

今回のけん玉再ブームの火付け役の一つになったのが
動画やネットです。

従来のけん玉の遊び方には無かったような
音楽に合わせてリズミカルに技を決める動画が
話題になり一気に広がったようです。

スケボーやBMX競技に並ぶような
ファッション性があっておしゃれな遊びが
若者に受けたんでしょうね。

これを受けて、日本けん玉協会も
このブームに対応できるように、海外でも段を取得できるように
7月に国外段位認定制度を設けました。

来年には、国際大会を開く予定だそうです。

ちなみに、けん玉の認定段位を受けたり
けん玉協会主催のけん玉大会に参加するには
認定けん玉を使う必要があるそうです。

こちらで購入できます。
一般社団法人国際けん玉サポートセンターけん玉SHOP

 

けん玉の発祥の地は廿日市市ですが
では、現在のけん玉はどこで作られているのでしょうか?

調べてみると、認定けん玉は
級・段位試験を受けたり、全国で行われる
けん玉大会に使用できるもので
競技用けん玉といわれています。

今は日本で作っているのは
山形県長井市の山形工房だけです。

けん玉の技は約3万種類ととても多くて
全部の技をこなすためには、競技する人間と共に
けん玉そのものの精度と品質が求められます。

山形工房のけん玉は、すべて国産すべて手作りに
こだわっています。

それと共に、木目の美しさや凛とした雰囲気も
愛用されている理由の一つでもあるようです。

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